都会の大学から田舎に行ったら、だいたいはダメになります。しかし、田舎には都会では不可能なやり方があるのです。それに、数が少ないから、大事にされる。東大で百番台にいるよりも、阪大で一番になったら、ものすごく大事にされるでしょう。大学に残って、教授になる道も開けるかもしれない。これは、アダム・スミスがいったことですが、自由競争のもとでは、一流大学は銘柄で通る。卒業しさえすれば、世の表通りを歩くことができる。しかし、無印大学というのは、実力で売るしかない。教師も学生も実力をつけて、初めて社会に認められるし、自分のやりたいこともできる。だから、結果としてみれば、自由競争のもとでは、三流大学がいちばん良い仕事をする、せざるを得なくなる。これが、スミスの自由放任教育です。放任というのは、好き勝手、というのではありません。自由競争の中で結果を競い合うということです。田舎の大学の先生も学生も、自分たちをそういう状態に置くチャンスを常にもっているのですね。
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