青白い光は高圧水銀灯

2011.06.23

蛍光灯は、低い圧力の水銀蒸気中の「グロー放電」を利用した明かりである。一方、さきほど少しふれた、「アーク放電」を利用したHIDランプ(高出力放電灯)、つまり「水銀灯」「ナトリウムランプ」「メタルハライドランプ」は、蛍光灯とはちがう独自の発展を遂げてきた。高圧水銀灯は、紫外線(波長404・7ナノメートル)と可視光領域の青(波長435・8ナノメートル)、緑(波長546・Iナノメートル)、黄色(波長577・025ナノメートル)の4本の鋭いピークをもつ。緑色がかった青白い光で、演色性は悪く、いったん消したら再び点灯するまで時間がかかるなどの欠点があるものの、50〜60ルーメンノワットと効率が高いうえに、強力な光を出すことができる。そのため、街路やスタジアムなどの公共用の照明に使われてきた。野球場や運動場などの夜間を照明する「カクテル光線」の青白い光は高圧水銀灯である。現在では、特殊な用途を除き、高圧水銀灯の後継者であるメタルハライドランプに置き換わりつつある。キセノンランプは不活性ガスであるキセノンのアーク放電発光を利用している。紫外から赤外にかけての広いスペクトルをもっていて、メタルハライドランプが登場するまでは、太陽からの白色光にもっとも近い光源として使われた。1960年に発明された「ルビー・レーザー」にも使われたし、写真撮影で使われるフラッシュランプ(ストロボ)もキセノンランプである。