化粧品出荷金額は五二年には六三五二億円、化粧品業界の発展とともに分母の数字が拡大したため、対前年増加率九・六%と二桁成長に終わりをつげ、その後もほぼ一桁成長を続けるようになる。五二年にクリニーク、五三年には松竹コスメティックス、ノエビアなど新規参入が相次ぐ。五五年頃から、資生堂、カネボウの中国進出など化粧品メーカーの大規模な海外進出が相次ぎ、すでに昭和三〇年代から各社が進めてきたグローバル化戦略に拍車がかかることとなる。五五年は花王が化粧品に進出、ソフィーナブランドの試験販売を静岡地区で開始、コーセーが狭山工場でデミング賞を受賞した年でもあり、化粧品出荷高は七五七六億円、対前年増加率四・八%であった。五八年頃から経済活動ではハイテクノロジー、バイオテクノロジーがキーワードとなり、ハイテク分野では半導体、通信、そしてバイオでは医薬品、化粧品、農産物などが話題となる。化粧品業界では、五九年に資生堂がバイオ技術で化粧品の有効成分であるヒアルロン酸の量産化に成功、バイオヒアルロン酸としてBχシリーズの基礎化粧品へ応用、ヒット商品となる。また、カネボウはムラサキ草の根から。バイオ色素成分「シコニン」を抽出、レディー80BIOリップスティックとして市場導入、年間約二〇〇万本を発売するヒット商品となり、日本経済新聞社の年間優秀製品賞の中の最優秀賞に選出されている。
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