なぜ、日本メーカーがガソリンエンジンの高度化に注力し、欧州メーカーはディーゼルエンジンに注力するかといえば、両者の環境政策に違いがあるからだ。日本の環境政策は総花的であり、いつの時代もNO、CO、SO。などの公害物質削減対策を、どれに対しても優先度をつけずに求めてきた。そして、現在、C02問題に比較的高いプライオリティがおかれている状況である。CO2重視とはいえ、N0、CO、SO、が減らなくてもよいとはいわない。それに対して、欧州の環境・エネルギー政策は重点指向政策である。一九七〇年代はNO、SO、PM問題(ディーゼルの粒子状物質)削減に注力した。八〇年代、九〇年代はNO、SOに絞って環境対策、自動車技術革新を進めた。現在は、二〇〇八年を目標にCO2対策一本に絞っている。八〇、九〇年代のNO、SO、PM問題対応のために欧州のディーゼルエンジンは、日本、東京都が問題視しているPM問題の対策は卒業してしまった。
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