宝石を加工する際の工賃はどのような作り方をするかで違ってきますが、ここでは、一般的で簡単な量産方式で10本の同型を作ると仮定して工賃を計算してみましょう。「?枠」まずは原型(銀、ワックスで作成)を作り、それを元にゴム型を量産のために作ります。そして、鋳造(キャスト)業界では「吹き代」と呼ばれる費用が発生します。このキャストはプラチナだけの単純なものでしたら1度ですみますが、さらに複雑な作りになると原型が何種類も必要となり、キャストも同様に何個も必要となり、費用も高くなることになります。各費用は次のようになります。・原型代(ワックス)=4万円・ゴム型代=4000円・キャスト代=2000円・仕上げ代=2000円1本当たりの原型・ゴム型代は、4万4000円(原型代+ゴム型代)÷10本=4400円となります。これにキャスト代+仕上げ代の4000円(2000円+2000円)を足したものが、量産品の場合にかかる1本当たりの工賃で、8400円となります。「?石留め」枠はこれにメッキや仕上げをすれば完成ですが、まだルビーの石留め(セッティング)、飾り石用のダイヤモンドの石留めもあります。石留め費用は、石の種類、品質、留めの方法によっても大きく違います。石の種類では、破損しやすいもろい宝石は高くなります。エメラルド、ゴングパール、パライバトルマリン、稀少石、インペリアルトパーズなどは石留めも難しく、高くなる傾向があります。品質によっても、高級な宝石は職人さんも神経を使い、高くなるのは仕方ありません。ここでは、石留めの比較的楽なルビーとダイヤモンドで簡単な爪留め方法でのセッティングと仮定しましょう。・センターストーン(ルビー)の石留め代=2000円・脇石の石留め代=400円×10個=4000円これを合計したものが石留め代で、6000円ということになります。工賃の合計は、8400円(枠)+6000円(石留め)=1万4400円です。